ナショナルカリキュラム
1.学校の価値基準と任務
すべての科目の授業では、生徒たちに全体像を把握させることが重要である。
環境保全については,生徒たちが直接影響を与えることができる環境に対して責任を指導することが大切である。授業では、社会を調和の取れた形で永続的に発展させるには、社会の機能と我々の生活と労働をどのように相互調整すればよいかを会得させねばならない。
2.目標とガイドライン
1知識
学校は、ひとりひとりの生徒が基礎学校(日本の小学校+中学校に相当する)における学習でよい環境の必要条件を教え基礎的な生態学的関係を理解させることにつき責任を負う。
2基準と価値
学校は、ひとりひとりの生徒が身近な環境ともっと大きな全体的な環境の両方を尊重し、大事にすることの重要性を学ぶように努力しなければならない。
ナショナルカリキュラムの下に位置づけられている学科計画(Swedish Ministry of Education and Science,1995)では、ナショナルカリキュラムよりさらに詳しく、各教科の内容や5年生、9年生で達成すべき目標が定められている。環境教育はひとつの独立した教科を構成しているのではなく、それぞれの教科の中に組み込まれる形となっている。詳しくは第4章で述べることとするが、学科計画の生物と地理に関する部分を事例として次に示す。
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